私達は貧乏旅行だ。素敵なホテルディナーは望めない。
着いた早々の食料調達をするためホテル近辺を散策する。
真向かいにカーネギーホール並びに大きなスーパーマーケットがあった。
取りあえず入ってみると、
これは素晴らしく奇麗な果物、お野菜、惣菜も充実
お持ち帰り出来るデリカがある。
トレーにサラダやメインディッシュ、果物デザートまで好みの量を取る事が出来、量り売りで精算する。
明日の朝のパンも買う。
ドリンクのコーナーがこれまた膨大な種類があり驚いた。
だいたいパッケージで想像出来るが、想像しかねる不思議な飲み物もある。
それにデザートやお菓子この派手な色日本じゃ考えられないカラプルさ。
味がどうなのか食べてみないと解らない。
今日は疲れた事もありこのスーパーだけで部屋で夕食をとる事にした。
「いただきます」一口食べ博士が叫ぶ。
『まずーい、超不味い。何これ』
博士が買ったのはほうれん草のような野菜のソテー、草っぽく匂いも強烈いったい何の野菜か解らない。
果物だけ食べ傷心牛乳を飲む。
『マズーイ』牛乳が酸っぱい
何だこりゃ。
良く判らないがどうも日本では牛乳は牛乳でしかないがこちらでは色んな成分が入っている様だ。
良く見るとプロテインと書いてある、牛乳にプロテインが入っているらしい。
もう一つの牛乳も飲んでみる『味がない』全く何の味もしない、白い水である。
よくよくパッケージを見るとカロリーゼロの表示
「はあ?牛乳をカロリーゼロにする意味あんのか?水飲んでろ。」
と罵りたくなる。
フツーので良いのよ牛乳なぜないの?
後にたくさんの牛乳を試し失敗しハーフ&ハーフにたどり着く。
これは超美味しい牛乳に生クリームと牛乳がハーフ&ハーフらしいこれは気に入った。
このように不思議の国アメリカはありとあらゆる変わった配合も許されるらしい。
美味しかろうが不味かろうが支持者がいれば販売出来るのか?
自由といえば自由かなあ。
軽いカルチャーショックを受けシャワーを浴び、深い眠りについた。