2021年スポニチ連載イラストギャラリー

2021年スポーツニッポン連載「リモート調教/塚田牧夫(作)」見逃した方の星恵美子イラストギャラリー3月1日〜15日その1


3月1日
真希はソファに腰を掛けると、壁の時計に目を向けた。約束の時間までにはまだ少しあった。リビングのカーテンは締め切っていて、隙間から陽射しが差し込むだけの薄暗い状態だった。間もなく、男から連絡が来るはずだ。

男の名は、菅原道雄。年齢は34歳と言っていた。真希より3歳上になる。2人に直接の面識はほとんどなく、会話をしたのも昨日が初めてのことだった。まさか、ほぼ初対面の相手にあんな誘いを受けるなんて…。道雄の声が耳に残っている。
「リモートセックスしませんか?」


3月2日
「だいたい、リモートセックスなんて、どうすればいいか分からないし」
「簡単ですよ。エッチな姿を見せ合うんです」
「…オナニーを、見せ合うってこと?」
真希は、自分の口からすんなり〝オナニー〟という言葉が出てきたことに驚いた。
夫の浩二との夜の生活は、とんとご無沙汰となっていた。
性欲処理としてオナニーをするとは あるが、それを他人に見せるとはどんな気分なのだろう

3月3日
「ああ、いいですね。綺麗な胸だ。乳首も美しい」
道雄が画面に顔を寄せて呟いた。
「さあ、触ってみせて」
真希は手を胸の脇に添えると、指で乳輪の外円をなぞり始めた。次第に中心が敏感になっていくのが分かる。乳首が固く、大きくなったところで、指の腹を当てて摘まむように撫で回した。
「いいですね。すごくいい。下も触りたくなってきたでしょう?」
道雄の声に若干の震えを感じ、興奮が伝わってきた。

3月4日
「見て下さい。僕のはもう、こんなになってしまっている」
道雄が手の中のモノを搾り上げると、先端の雫がタラリと流れ落ちた。
「真希さんのも、もっとよく見せて」
真希は片足を上げてソファに乗せ、開脚してみせた。
「ああ、いい…。ぶっ太いの欲しいでしょう?ねえ?」
手の中のモノをゆっくりと上下に擦りながら、道雄が誘う。
「うん。欲しい。ぶっ太いの、欲しい…」
真希が呟くように応えた。

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【妖精研究室】 妖精の絵を見たり、描いたり、探したり。 神話や伝説に語られる妖精は、人間と神の中間の摩訶不思議なものらしい。日本にも伝わる妖怪、龍、人魚、天狗も純粋な子供の心で見ると見えるかも知れない。案外すぐ側に。