京都の町家に住んでみた

5月のゴールデンウイークの頃だった。妙に京都が呼んでいた。ていうか、呼ばれていた。

コマーシャルも言っている。「そうだ、京都へ行こう。」

つい衝動的に新幹線に乗り、2時間もすると京都に着いた。まあ、着くだろう。普通にダラダラと観光し、清水寺、八坂神社、四条河原町まで着いた。

良いなあ、京都。こんなとこに住めたらなあ。

四条河原の不動産や「エリッツ」さんに、悪戯気分で入ってみた。物腰柔らかなイケメンが「よう、おおきに、何かお探しどすか?」つい思わず緊張のあまり「き、き、京都の町家にすみたいんです〜。ありますか?」

「ありますよ」ときっぱり。「あ〜、あるの?」
「ちょうどいいもんがでたんどす。こういう古いタイプの物は珍しいですよ。私も見てみたいです、いきまひょ。」

えええ〜っつ入って1分もしないですけど。
やっぱり私は呼ばれていた。
イケメンさんの車に乗せられブーンと賃貸の町家に行く事になった。

まず基本的に町家とは何か。長屋で昔のアパート色んなタイプがあるが、間口が小さく土間がずず〜と奥まで続いていて天井は吹き抜けになっている京都の古い家の事。

着いたのは七条三軒長屋の角部屋。古い。100年は建ってるんじゃないの。

おおお見るからに間違いなく町家です。中も土間だ天井吹き抜けだ。あああ、ちっちゃいけど
箱庭もある。なな、なんと、トイレは外だ。まさに間違いなく町家である。
部屋も6畳3部屋と2階が3部屋結構「いいんじゃない」ちょっとまて超気に入ってしまったが、いいのかこれで。

よく考えろ。京都について半日もたってないぞ。

「ここに決めました〜。」(心の声)良いのか決めちゃって。後悔しないのかあ〜
「え〜とこ見つかりはってようおましたなあ。おおきに。」

という事で衝動町家暮らしが始まりました。

(つづく)