スポニチで官能小説蒼井凛花/作「奥さまは痴女」イラストは星恵美子
4人の美人セレブ妻が「逆チカン」するコメディ官能
女性タッグで読者の股間と妄想を膨らませます
「奥さまは痴女」第4章「清楚妻の淫乱プレイ」 8/11〜8/23
莉乃は周囲を見まわしながら、己を鼓舞する。
楚々とした雰囲気が男心をくすぐるのか、加えて、顔立ちにそぐわぬFカップの巨乳がスケベ心を奮い立たせるのか、学生時代からよく痴漢に遭っていた。
(逆チカンにはちょっと抵抗があるけれど、エッチな男たちに、今までのプチリベンジしてやるわ)
そう心に決めて、ホルターネックのブラウスとタイトスカートという、あえてセクシーなファッションを選んだ。
鎖骨までのセミロングヘアも丁寧にブローされている。
どの男をターゲットにしようかと再度、左右を見ていた時、
「あっ」
背後に立つ男性が、ヒップを撫でまわしてきたではないか。
(あっ……いやん)
思わず尻を逃がそうと左右にくねらすが、男がふうっと熱い吐息を耳に吹きかけてきた。
「ンン……ッ」
莉乃は吊革に掴まったまま、思わず崩れ落ちそうになった。
何を隠そう、莉乃の性感帯のひとつが耳なのである。
「はあぁっ!」
敏感に充血したクリ豆を親指ではじかれ、莉乃の体が大きくたわんだ。
「すごいな。クリちゃんもピンコ勃ちだ」
男は膣口に中指をうずめたまま、執拗にクリトリスを親指ではじき続ける。
そのたび、莉乃は必死に太ももをよじりあわせ、ヒップをくねらせた。
「い、いや……お願いっ」
「へへ、体は悦んでるぞ」
男はせせら笑い、尻のワレメに硬い勃起をいっそう強く押しつけてきた。
「あっ……ンンッ」
屈辱に歪んだ莉乃の顔が、電車の窓ガラスに反射した。
(ああ……私)
そこには、恥辱に包まれながらも、どこか艶めいた表情の自分がいた。
見知らぬ男に辱(はずかし)められ、表向きは拒みながらも、肉欲にはあらがえない――事実、ズッポリとハメこまれた指を女襞がキュッと締めつけている。
もっと欲しいとねだるように、熱い粘液がしみだしていく。
昨日の出来事をいくども思い出してしまう。
見知らぬ男に尻を撫でられ、耳に熱い吐息を吹きかけられ、尻のワレメに勃起を押しつけられて--。ノーパンのスカートの中にもぐりこんだ指に、女唇を貫かれたのだ。
思い出すたび、あの衝撃が今も莉乃の体を火照らせ、女の秘園を潤わせてくる。
「ああ……欲しい……」
莉乃は、性毛を梳いていた指で肉ビラをめくった。
興奮のせいで、花弁はふっくらと充血している。
愛液をワレメになじませ、ゆっくりと中指を膣口に差し入れていく。
クチュッ……クチュクチュッ……
「あ……あうっ」
のけ反った弾みでFカップ乳が揺れはずんだ。
「……すごい濡れてる……私、恥ずかしい女」
片手で乳房を揉みしだきながら、根元まで挿入した指で、膣内(なか)を掻きこすった。
鉤状に折り曲げた指で、Gスポットを激しくこすりあげると、はしたない粘着音がベッドルームに響きわたる。
「ああっ……もっと……もっとよ」
第四章「清楚妻の淫乱プレイ」⑫
ジュブブ……ッ!
男はさらに腰をしゃくりあげ、怒張をめりこませた。
幸い、彼の左手もドアをしっかり押さえているため、多少の不自由はあるものの、ペニスの抜き差しはスムーズだ。
いや、むしろ足場が揺れている分、卑猥な遊具の上でまぐわっている気にさえなってしまう。
ズブッ、ジュブブッ!!
「ンッ……ああっ」
片脚を持ち上げているにもかかわらず、男は絶妙に角度を変えて膣路を穿ちまくった。
一撃ごとの衝撃に、快楽が背筋を走り抜けていく。
女肉が彼のペニスの形どおりに押し広げられていく快感と、いつ誰に気づかれるかもしれないスリルが、莉乃の体をさらに高ぶらせていく。
「うっ、締まってきたぞ、チンポがちぎれそうだ」
「わ……私も気持ちいい……ッ」
事実、突かれるほどに緊縮した女襞が、莉乃の意志とは無関係に男根を締め上げていく。
片足立ちで重心が定まらぬことに加え、電車の揺れが互いの性器をどこまでも深く、強く密着させている気さえする。
「ああっ、突いてーー、突いてーーッ」
莉乃ははしたなく叫び、両腕を男の首に回して体を密着させた。
いっそう結合が深まった秘部からは、突き上げられるたびに愛液が飛び散り、すぐ横のガラスドアに付着した。